2012年10月19日金曜日

緊縮策に対する抗議デモ

何気にモモのお父さん、ポルトガルのニュース番組でコメントしてる。

先月末のデモに参加しましたか。
警察も参列するとの噂でしたが・・・。

温厚なポルトガル人も怒っています。
この国の場合、大不況どころか、それを管理するシステムが崩壊しているのだから、たちが悪い。

スペインのデモでは、街が国民で埋め尽くされる程に発展するのが常。フランスでは、デモで車が燃え上がります。ポルトガルでは、みんなビーチでリラックス・・・と写真付きでバカにされますが、そのポルトガル人でさえ怒っています。

最近は、規模も回数もどんどん増え続けています。
友人から何度もお誘いの声がかかるのですが、毎回都合がつかない。
ちなみに、そうです。私は怒り狂う国民クラスに属しております。
「クソ政府!どうにかしろー!生活苦しいのがわかんねーのかぁ!」と叫びながら、胸を張って行列に加わるべき階級の者です。

書きながら、腹立たしくなってきたので、そろそろ終わりにしますが、早い話し、先月末のデモは、行く気満々だったのにも関わらず、膀胱炎になってしまいキャンセル。
(その話しは、後々するとして)結局、腐った国のトップクラスのゴシップするのみで、未だポルトガル一般庶民と共に怒りを表現出来てないのです。

冷えたビール飲んで、忘れるかぁ。
私の方が、あるべき姿のポルトガル人になりつつあるような。


<モモパパは、スペインであった巨大デモの解説をしてました。スペインでは、このデモをきっかけに、カタルニアが独立運動を起こし、大変な事になっていたのであります。>

2012年8月25日土曜日

きりんのお誕生会 1


実は、7月20日(金曜日)は非常に忙しい一日でした。
日中は、きりんタンのお誕生会もやったのです。
同じお誕生日のトマースと一緒に、マフラの公園(Jardim do cerco)でやりました。
普通なら既に夏休みに入っている時期ですが、きりんタンの保育園は年中無休な為、午前中に子供たちを保育園に預け、その間に準備。午後、きりんタンと他の生徒をピックアップし公園に向い、お誕生会スタート。

テーブルに乗らない程のお料理がありました!


 このJardim do Cerco は、緑が豊富な素敵な公園です。奥にピクニックできる施設と、その横に子供の遊び場があります。子供たちは、公園に着くなり皆この遊具の方へダッシュしてしまうので、せっかくゲームを準備してきていても、全員集まらせるのに一苦労!!
それでもどうにか、二人三脚のレースと Pass the Parcel を成し遂げる事が出来ました・・・。トホホ・・・。


向って、きりんタンの左側にいる男の子が、もう一人のお誕生日坊やトマースです。

面白いのは、ポルトガル人(正式イギリスとアフリカのどっかのミックスでもある)トマースはきりんタンと全くおなじ日に、日本で生まれています。半分日本人であるきりんタンは、ポルトガルで生まれているの。
近くにこんな人がいるなんて、出会いと言うものは、本当に不思議です。

こちらは、トマースのひいおじいちゃんです! 愉快で元気な方でした。



結局Margarida 以外、全員が参加してくれた賑やかな午後となりました。
楽しい、楽しい一日でした!
きりんタン、5歳のお誕生日おめでとう!


<トマースのお友達が編集した、お誕生会の動画です。>


2012年8月14日火曜日

The Tall Ships Races コンサート

The Tall Ships Races クライマックスの金曜日、モモのバンドPrimitive Reason が演奏しました。
この日は、きりんタンのお誕生日でもあったので、丁度コンサートが始まる事前に、子供たちを連れて観に行きました。

ステージは、ポルトガルの帆船、サグレスの真横に設置されていました。 
        



子供たちのこのファッション、私ではありませんよ〜。
きりんタンがスカーフをしたら、シャチ君が自分用にマフラーを見つけ、ついでにトラの帽子をかぶる。すると今度はきりんタンもかぶり物が欲しいとクロゼットに走って行きました。どっから見つけてきたのか、パンダの帽子をかぶってきました。(なんでこんなのがあるんだ?!)
真夏だと言うのに、冬の格好でしょう!
それでも二人は大満足でした。
この格好で最後までモモのライブを楽しみ、関係者の男性に肩車されたりしたので、とても目立ってました。



世界の帆船がつらなって、タグス河に止めてあります。対岸からの景色もきれいなんですよ〜。

2012年7月17日火曜日

The Tall Ships Race 2012

今年の The Tall Ships Race 第一レースは、リスボン港がホストしています。
テージョ河に、立派な帆船やヨットが何艘も続けて帆走しているのを見た人もいるかもしれません。
ポルトガルの輝く太陽の下で、高くそびえるマストのまぶしいこと!
私は、小さい頃に見たのを今でも鮮明に覚えています。

ポルトガルと言えば、サグレス。
いくつもの帆に赤い十字が入った巨大な船です。
サグレスは、このレースでリスボンが近くなると、サービスで帆を全開にして港に入ってきてくれます。
サグレスの十字は、そう見る事が出来ないので、貴重なひと時ですね。
今年もやってくれたのかしら?

さて、最初のヨットや船は既に13日にフィニッシュラインに到着しています。入港最終日は、この木曜日です。一体、どのような結果になったのでしょう。

このイベントの一貫である、夜の音楽コンサートで、モモのバンド(Primitive Reason)が演奏します。
20日(金曜日)です。入場無料。
この日は、Terracota も演奏します。他に、船員達のパレードや、表彰式等もあり、一応イベントクライマックスの日でもあります。

ご興味ある方は、是非いらしてください。

<リンク>
http://www.tallshipslisboa.com/?lang=en
http://www.sailtraininginternational.org/events/the-tall-ships-races-2012


The Tall Ships Races 2012 is back in Lisbon. The port in Lisbon will host the 1st race starting from Saint Malo, France.

Some of you might have already seen the tall ships and yachts sailing along the Tagus river. The bright white mast shining under the glazing sun of Portugal is almost unforgettable.

Sagres, the famous Portuguese ship is in this race too and usually they sail into the port of Lisbon with the masts open as to please the locals. Not many times can you witness the red cross on the Sagres so this is an opportunity you mustn't miss.

The first tall ships have reached the finish line last Friday (13th), and the deadline for arrival will be this Thursday (19th).
A festival will take place from the 19th - 22nd in Santa Apolonia.

William's band "Primitive Reason" will be playing at this event on the 20th, Friday. Entrance Free.
There will be "Terracota" playing before them and other than that, there is the ship crew parade and Prize Giving Ceremony taking place on the same day. It should be worth while. (...Of course, if you are interested.)

Come visit! I'll see you there!

<Link>
 http://www.tallshipslisboa.com/?lang=en
http://www.sailtraininginternational.org/events/the-tall-ships-races-2012

2012年3月18日日曜日

チャリティーランチ2012


やっと去年から予定されていたチャリティーランチが終わった・・・。
勢いで実施した去年のと違って、今年はじっくりと計画できる時間があっただけに、かなり緊張した。
短時間で行った方が失敗する確立は高いだろうに、時間があると余計な事が頭をよぎり、むしろ不安になってしまう。
面白いものだ。

今年も皆で腕をふるった、和食料理がテーブルを飾り、いらしたゲストに大変喜んで頂けた。
今回は、日本のグッズ販売ブースを設ける事になり、それに向けてリスボンチームが折り紙のくす玉を初め、ハンドメイドクラフトを用意して下さった。

私は昔、イベントを企画/運営した事があるのだが、私たちは、非常に優秀メンバーだと思う。
主婦だけあって、良く気が回るし、動きも機敏。
「おーい!誰かコレやってー!」の声に、ゾロゾロと全員が同じ作業を初めてしまう学生とは違う。
更に先を読んで準備をしたり、自ら気づいた事を対処する。
なお、褒めたたえれば、それぞれの特技というのが、絶妙のパランスなのも素晴らしいのだ。

今回の会場は、理恵さん宅でした。エリックのコレクションが理恵さんの素晴らしい和インテリアと調和し、まるで博物館のような空間でした。
皆で「花」を合唱し、陽子さんにファドを歌って頂き、IWP代表の方が挨拶をする頃には、色んな思いが何十にも重なって、泣きそうになった。

世界を恐怖に巻き込んだ、東北大震災からやっと一年。
未だに苦しい思いをしている人もいるでしょう。解決せねばならない課題も山積みです。
こうして、遠い祖国を思う私たちの気持ちが、あめ玉になって子供たちの上に降りかかればいいのに・・・。

2012年3月1日木曜日

2012年カーニバル

今年から、一部の地域を除き、カーニバル連休が廃止されました。不景気〜!

2012年カーニバルの写真をアップしておきます。

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今年は、保育園で用意しているカーニバルコスチュームを着るだけかと思っていたら、それは保育園パレード用で、老人ホームのおじいさん、おばあさん達と一緒に祝う日は、自由に仮装する事になっていたのです。
それを知ったのが、なんと既に前夜。
家の中をひっかきまわし、シャチ君は、海賊/山賊として出来上がりました。
きりんタンはミニーマウスにしたかったのですが、お洒落に興味がある、お嬢ちゃんなので、去年着たフラメンコ衣装をまた着たいとのことで、ご覧の通りです。
シャチ君は、ロカビリー調も似合うと思い、ちょっと試してみました。
ナンバー1です。
顔にハートとか星とかを描けと、二人ともよって来るので、ペインティングしてあげました。
きりんタンは、眉毛が濃いので、まずはそれを肌色とかで隠してからにしないと、おかしな事にになりますね。
今年は、初めてこちらのカーニバルパレードを見に行きました。Malveira da Serra のパレードで、あいちゃん達も一緒です。赤髪ピエロがあいちゃんです。
適当なチームもあれば、豪華に作り込んでいるチームもあり、ギャップの激しいパレードです。私が面白いなと思ったのが、この台車です。
沈みかけているのは、ポルトガルのシンボル、サグレスの帆船です。
そして良く見ると、後ろは、傾き過ぎのピサの斜塔と壊れたギリシャ宮殿。これらどの国も、本当にヤバいです!
次の日は、保育園のパレード。シャチ君のクラスは、ハイハイの子もいるので、お留守番です。村の中心で待っていると、保育園の方から子供たちが歩いてきました。
訳分からん感じですが、一応ハートです。
あまりパッとしませんが、オリジナルで手作り感があるのは、とても良い事だと思います。
今年のカーニバルの締めくくりとして、あいちゃん宅でパーティーの写真を一枚。
みんな仮装して行く事になっていたので、海賊になり、張り切って行ってみると、どうも子供たちだけだったみたいです。恥ずかしい・・・。
更にもっと恥ずかしいのは、帰る前にトイレに行き、鏡に映った自分の姿を見て、ビックリした事。長いおしゃべりの間に、自分の厚化粧の事をすっかり忘れてました。三人でポーズ一人でポーズ
大きくなったら、エンジン付きのを乗り回すんだろな・・・。

最後は、きりんタンが保育園で作ったお面です。表情がありすぎて、怖い・・・。(シャチ君に捨てられてました。)

2012年2月28日火曜日

ポルトガルの中絶事情

前回、避妊の記事について書きましたが、今回は、タイムリーにも見つけた中絶の記事を説明します。

もう大分前に、ポルトガルでやっと中絶が認められるようになったとブログ書いたのですが、それから5年が経ちました。
さて、現状は、どのようになっているのでしょうか。

2007年、中絶が合法になってから既に約8万人の女性が本人の意思で中絶を行っています。うち、1万3500人は、リピーターだそうです。
2008年から毎年約30%づつ上昇をみせており、希望する女性は、20歳から35歳の集中しています。

別記事では、政府は、引き続き中絶に対しては、料金を取らない意向を見せているとのこと。
きちんと病院で中絶手術を受けられるようになり、多くの女性の命が救われているのは、事実です。
但し、政府から手当を出してもらうには、妊娠10週目までに中絶手術をするというデッドラインがあり、それをせいぜい11週までに伸ばすべきだとの声が上がっているのです。
この国では、書類手続きにえらく時間がかかるのが当たり前。それでかかる時間の事を考えていたら、例えば妊娠9週4日目の女性の中絶希望患者は、必然的に受け入れられない、と産婦人科や助産婦がお怒りなのです!

なるほど、納得。
この国では、あり得る話し。
書類出るのを待っている間に、別の必要書類の期限が切れ、罰金とか。
全てお前らのせいだろ〜!って怒鳴りつけてあげたいが、そんな事をしたら、もっと嫌な目に合わせられるので、口元をプルプルさせながら、家に帰った事が何度とありました。

でもまあ、中絶の件に関しては、人生プランに関わってくるので、しっかりしてもらいたいですね。
勿論、子づくりしてない人は、ちゃんと避妊してね。


source: Público/Lusa, 2012-02-10, Público, 2012-02-11

2012年2月17日金曜日

Happy Valentines

みなさんは、バレンタインデーをどのように過ごされましたか?
うちは、「ハッピー バレンタイン」とワイングラスをあげた以外は、ごく普通の一日でした。

しかしシャチ君は、朝からクラスメートと濃厚なキスを交わしてました。
シャチ君がチュをしようと寄り添うと、相手の女の子も「ハッ」と気づき顔を近づけ、抱きついてました。外国人はキス慣れしてる・・・というか、ヨチヨチ歩きの幼児でさえ、かなりサマになっています。
これを見たのが、私のバレンタインデー一番のロマンティックなひと時だったかしら?!


さて、一般ポルトガル人は、一体どうだったのでしょうか。
今年は不景気も重なって、家で過ごすカップルが多いと予測されていました。
それはそれで、相当ロマンティックなシーンまで発展しそうで、非常によろしいですが、こちらの若者はどのように避妊を行っているのでしょうか。

実は、学生の避妊への重要性や知識が低下している事が明るみに。
バレンタインデーに出されたInquérito Sobre Saúde Sexual e Reprodutivaの発表(15大学、2741人へのアンケート調査)によると、避妊具の中でやはり一番利用が多かったのが49%のコンドーム。次いでピルが38%なのですが、うち70%が飲み忘れがあるとこたえているのです。

ポルトガルでは、避妊として、コンドームとピル両方を使用するのが主流とされていますが、21%のピル服用者が相手に更にコンドーム着用を要請し、男性本人の意思でコンドームを使うのは、たった4.3%にとどまり、女性の方が避妊に慎重ということが伺えます。


驚くのが、全体の4.3%の学生が、HIV / AIDSは、同性愛者、売春、麻薬中毒者の間でしか感染しないと思っている事です。
更に、去年までの調査データで、日々12人のティーネージャーが出産を経験しており、19歳までの思春期の間に中絶を体験している子が10%にものぼるそうです!

これは、しっかりと学校で性教育をやりなおしてもらわねばなりませんね。
ポルトガルのようなカトリック国でも、婚前前のセックスなんて当たり前の世の中ですもの。


Source : (ポルトガル新聞)Público, 2012-02-14

2012年2月12日日曜日

ホームベーカリーとの相性


うちのパン焼き機は、購入してかれこれ5年以上もたつのだが、その活躍ぶりは、衰えを知らない。
ここ数年は、私がパン作りに少々飽きて来てしまったのだが、モモのピザづくりには、未だ大活躍している。

モモは、言えば比較的なんでもやってくれるが、自分から進んで料理をするタイプではない。それでも、ピザやカルッツォーネなどは、自分が食べたいと思ったら、さっさとマシンを出して、生地をつくり始めていた。

既に半年以上前になるだろうか。パーティーで忙しくしている時に、生地をこねるクルクル(?)を誤って捨ててしまったらしく、いくら探しても見つからない。
メーカーに問い合わせて部品を注文すればいいや・・・と適当に考えていたのだが、なにせ年代物なので、同じ型がなかなか見つからないのである。コンタクトのアドレスに連絡しても返事は一向にない。よって、モモのピザもない。


先日、在住日本人主婦の集まりがあり、ホームベーカリーの話題で盛り上がった。
こちらでは、日本で言う菓子パンなるものがないので、懐かしのメロンパンやアンパンを味わうのに、HBが大活躍するのだ。普通の食パンにしても、自分で作れば日本のもののように、ふっくら甘いのが出来上がって嬉しい。
皆と話しをしていて学んだのが、どこの機械かによって、美味しく作れるパンの粉メーカーが大分違ってくると言うこと。要するに、日本から持ってきたHBには、それに合った粉があり、こちらで購入したものには、別の粉が向いているといった具合だ。

私も自分のHBにベストな粉を探してみたくなった。
クルクルを手に入れねば!


結局、その部品は以外にも簡単に見つける事ができた。
なので、これからしばらくは、粉探しの旅が始まる予感!

モモにもまたピザを頻繁に作ってもらって、夕飯作るのをサボるのだぁ。



写真は、約1年前のきりん。こねる系の料理は、必ずやりたがるよね。この時は、粘土みたいになって、見てない時に、サッと捨てたけど、今では自分の分を作れるまでに成長しましたよ。

2012年2月3日金曜日

Virtual War? - バーチャル戦争

みなさんは、SOPAというのをご存知ですか?
ポルトガル語が出来る皆さん、スープの事ではありませんよ。

SOPA(Stop Online Piracy Act)とは、米国議会で審議されていた法案で、日本語では、「オンライン海賊行為防止法の法案」の事を言います。
言葉の通り、ネット上での著作権侵害コンテンツの取り締まりを目指すのが目的であります。

簡単に説明すると、あるサイトで、書物データや映画の(トレント)ファイルがダウンロードできるようになっているとします。それらのコンテンツに関わる出版社や映画制作会社などは、検索エンジンにそのウェブページの掲載禁止を命令したり、Paypal にはそのページの決済を取りやめるよう要求できるのです。

このSOPAの活動は、少しずつ認知が高まり、去年の暮れ辺りからは、抗議活動も目立つようになりました。
Mozilla やGoogle もロゴの上に黒いバナーを表示したり、今年1月半ばには、Wikipedia も24時間のブラックアウト(一時閉鎖)を実行しました。


勿論、私たちにも影響が出てきます。例えば、Facebookとかに上で述べたようなサイトのリンクを張ってアップした場合、そのポストの削除を義務づけられたりします。そこで反抗しようものなら、政府の「差し止め」に遭い、シャットダウンされる可能性もあるのです。
オンライン上の個人情報をそんなにも簡単に排除されてしまうなんて、強引かつアンフェアだと思いませんか?

そもそも、この法案は、表現の自由を抑制していますよね。
戦後の日本や今の中国のように、不要な検閲を行って、国に有利な情報だけを流すのです。結局は、国が全てをコントロールしたいように思えてなりません。

・・・とここまで書いてなんですが、実は今回は、そのSOPAが、取りあえずは取り止めになった事を伝えたかったの。
これがその記事SOPA Is Dead
こちらが反対運動VICTORY- オンライン史上最大のプロテスト!
もう少しコンセンサスを得てから、スタートするそうです。


著作を守る適度なルールと言論の自由とが、バランスとれた体制が生まれるといいですね。

2012年2月1日水曜日

平和の日


昨日(1月30日)は、こちらで一般に言う平和の日でし
た。

一言に「平和の日」と言っても、色々とあるのをご存知ですか?

●World day of Peace:1月1日。ローマカトリック教会が「平和」に捧げる祝日。基本的には、ローマ法王が毎年、教会に対して、権威ある宣言(抱負/テーマ)をする日でもあります。
ちなみに2012年に出されたテーマは、Educar os jovens para a Justiça e para a Paz「正義と平和の為に若者を教育する」(ベント十六世法王)です。


●国際平和デー(International Peace day, World Peace day):9月21日。一般的に世界中で祝う平和の日です。上と同じく「平和」に捧げられた日で、主に戦争をなくそう、という願いが込められています。
この日には、NY国連にある、Peace Bellがならされます。この鐘は、(アフリカ大陸以外)全ての国の子供たちから寄付されたコインが融かし込まれおり、なんと日本の国会から寄贈されたものなのです。


●そして、昨日は、「学校の非暴力と平和の日」でした。
日本語にすると、訳の分からん事になるので、一応英語でも書いておくと、こういう風になります。

The School Day of Non-violence and Peace ( DENIP: Dia Escolar de la No-violència i la Pau - カタラン・マヨルカ語)

スペインはマヨルカの詩人Llorenzo Vidal Vidalによって、1964に設立された遵守です。
「普遍的な愛は利己主義よりも優れており、非暴力は暴力よりもましで、平和は戦争よりも良い」というのがスローガンです。

幼稚教育の分野(幼稚園や保育園)で祝うようになりました。
うちのきりんタンもこの日の為に、ハトを飾り付ける宿題が出ました(写真矢印の鳩)。
それが、平和を象徴する白い鳩であるべきものが、なんだか毒々しい感じに!
他のクラスメートの鳩は、本物の羽根がついていたり、綿が貼付けてあったりと、とても奇麗に出来ています。
これでは、いかに私とモモがいいかげんかが、バレバレだわ〜。


なお、この日がなぜ1月30日になったのかと言うと、この日はマハトマ・ガンジーが暗殺された日なのです。平和最大の武器である、非暴力と不服従を提唱した彼にちなんだ日を選ぶなんて、ピッタリ思いませんか。

2012年1月30日月曜日

Bolo Rei - 王のケーキ


Bolo Rei の説明をすると書いた事をすっかり忘れていました。
もう二月間近ですが、約束通り、説明しておきます。


クリスマスからDia do Rei の時期になくてはならないのが、Bolo Rei(王のケーキ)。
この「王のケーキ」は、東方の三賢者の幼子イエスへの贈り物を象徴するものなのですが、王冠のごとき、ドーナツ型になっており、上の砂糖漬けフルーツは宝石のようです。
なお、ケーキの生地は金、ドライフルーツは没薬、ケーキの甘い香りはお香と、賢者の贈り物を表しているそうです。
実は、中には空豆が隠されており、それに当たった人は、願い事がかなえられる、あるいは、その場の食事をおごらねばならないという伝統があります。

昔は、貴金属も隠されており、それに当たった人は、その日は'王'になる事が許され、次のクリスマスには、この「王のケーキ」を用意する義務があったのですが、貴金属を喉に詰まらせる危険性から、欧州で禁止令が出、今では、空豆だけの習慣が残っています。


では、なぜ空豆を隠すようになったのでしょう。
東方の三賢者は、キリストの誕生を告げるベツレヘムの星を見た時、彼等の中で誰が贈り物を最初に捧げるという名誉を得られるか議論します。ですが、なかなか合意に達する事が出来ないでいました。あるパン職人がそれを見、空豆を隠したケーキを賢者達に差し出し、順番に一切れづつ取って食べるように言いました。そして、空豆が入った一切れを取った者が最初にイエスに贈り物を捧げるよう提案したのが、この習慣の始まりのようです。

これは伝説であって、歴史的には空豆には別の理由があるそうなのですが、今回は、Dia do Rei(王の日)にちなんで、多くの人の間で語られ続けている伝説のみにとどめておきましょう。

2012年1月16日月曜日

美術修復家として

グっと地球便!という番組で、ドキュメントされました。
ポルトガルの美術修復家として、私の日常や仕事風景が流れたのです。

当番組は、関西地区の読売テレビ局からのものなのですが、関東でも一部放送された地域もあるそうです。
まぁ、私もそうですが、海外にいる人には、見られないかしら?!

撮影されていた時は、何も考えずに質問に対してペラペラ話していたのですが、今思うと、せっかくなので、しっかりと考えながら話せば良かったなと、少々後悔しています。こうして、冷静になってみると、伝えたい事も沢山あった・・・。

どのように仕上がったのか、興味はありますが、正直観るのが怖かったりして。
そのうちDVDが送られてくるでしょう。
複雑・・・。

2012年1月6日金曜日

Dia do Rei





1月6日は、Epiphanyです。日本語では、公現祭(こうげんさい)と、聞き慣れない言葉ですが、要は、幼子イエス・キリストへの東方の三賢者の訪問と礼拝を記念する日です。
こちらでは、一般的にDia do Rei (王の日)と言います。

カトリック教会で、この日を休日と義務づける必要がなくなり、ポルトガルでは普通の日と変わりないのですが、一応祝う習慣は残っているみたいです。保育園に子供たちを迎えに行くと、それぞれちゃんとBolo Rei (王のケーキ:後日説明します)を手に、冠をかぶって出てきました。


スペインでは、El Dia de los Reyes(王達の日)で、この日は祭日。ヨーロッパ、アラブ、アフリカを代表する賢者達がそれぞれ馬、らくだ、象に乗って町中をパレードします。子供たちは、磨き上げた靴を玄関に並べ、翌朝その下に置かれる贈り物を楽しみにするのです。グローバル化が進むにつれ、他の諸国と同じようにクリスマス習慣へ移行しつつあるものの、両方祝う(プレゼントも二回)家庭も未だにあるそうです。

うちは、モモのお父さんがスペイン人なので、この日には孫達をつれて、お出かけするのが恒例になっており、今年からあまり手がかからなくなった、きりんタンも連れて行ってもらえるようになりました。
途中から、私たちもシャチ君を連れて合流し、みんなで海へ行き、日が沈むまで遊びました。

保育園のクリスマス会で、東方の王の一人を演じたきりんタンに、3人の王様の話しをしたけれど、分かったかしら。まだまだ賢者とは、ほど遠い存在です。
どうぞ、今年もよろしく。