土曜日の嵐は、オレンジ警報が出ていたのをご存知でしょうか?
今でも3万世帯程が電気がなく、また水道が使えない地域もあります。
私たちの地域で一番被害を受けたのがシントラ森林です。
過去50年間で、最高の自然災害だったそうです。
実は私、現在Castelo dos Mourosで作業しています。
そう、シントラのムーアの遺跡です。
月曜日、シントラ森林は全ての道がふさがれ、立ち入り出来ないとニュースでやっていたけど、仕事チームのチーフから連絡が入らなかったので、取りあえず行ってみる事にしました。
あらら・・・。想像以上にすごい状況でした。電柱、木々は倒れ、あのシントラの巨大な石まで落ちてるところも!
一応、仕事場までは行けたのですが、同じ場所で工事している連中や、シントラの従業員が一人もいません。
この日は、風もなく、森は静まり返っており、なおさら不気味な雰囲気に。
幸い、私が入っている教会(・・・と言っても、これも遺跡ですが)のまわりは、危険ではなさそうだったので、普通に作業を始めたのですが、後ほど、どの労働者も本日は家で待機するように注意を受けていたそうです。なんと、報告を受けていなかったのは、私たちだけ!! いかにもポルトガルスタイルでしょ。
なお、徒歩で登ってくる旅行者までチラホラ現れ、私たちが状況を忠告してあげる始末。きっと緊急プランがないのでしょうね。
今回の災害で、一番ダメージを受けたのが、シャレー(Chalet da Condessa d'Edla)です。まわりの木がドミノ倒しになり、そのうちの一本が(チケット)小屋に倒れたようです。
ペナ宮殿は、庭はめちゃくちゃみたいですが、建物は高台にあるるので難を逃れた模様。
ムーアの遺跡の城壁は、この長い年月をも持ちこたえて来ただけの事はあります。今回の強風の中でもびくともしませんでした。
良かった、良かった・・・。これからぶら下がって作業をせねばならない箇所も出てきます。壁がモロかったら、それこそ生命の危機ですもの!
さぁーて、今日も強風でしたが、明日には仕事のコンディションが整うのでしょうか。それともまた窓の外の天気を眺め、テレビのニュースとのにらめっこの一日になるかしら?
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http://diariodigital.sapo.pt/news.asp?id_news=611454
http://www.noticiasgrandelisboa.com/2013/01/20/temporal-provoca-cenario-dantesco-na-serra-de-sintra/